この記事では、療育の中で鉛筆の練習をしてきたmaruが、手の発達段階に合わせた鉛筆の練習方法をご紹介します。
鉛筆の正しい持ち方ができるまでの手の発達とは?
始めに鉛筆の持ち方の発達について見ていきましょう。
鉛筆(クレヨン)の初めの持ち方はグー握りです。手がグーになっています。
そして、手の甲が上を向いています。
使い慣れていくうちに、手の甲を上にして持っていたのが、だんだん握手する時の手の向きで持てるようになります。
そして、グー握りでなく指先で鉛筆を握れるようになります。主に親指・人差し指・中指を使って鉛筆を握ります。
親指・人差し指・中指の3本で鉛筆を持つのは、鉛筆の正しい握り方に近いですが、初めは指先の動きはほぼなく、手全体を動かします。
しかし、段々指先を動かして書けるようになります。
「指先を動かして鉛筆を操作できる=鉛筆を細かく動かせる」ということです。小さい字が書けたり、細かい絵が描けるのは、指先を動かして鉛筆を操作しているからですよ。
お悩みタイプ別!鉛筆の練習方法とは?
お悩み①鉛筆が正しく持てない
正しい握り方ができない場合、正しい持ち方のお手本を見せたり、正しい持ち方で鉛筆を持たせてあげたりします。
それでもうまく握れない場合は、補助具を使いましょう。
maruが療育で使っていた補助具はほぼ3つです。こちら↓↓
- グリップ
- 消しゴム
- クリップ
この3つのうちお子さんに合ったものを使って練習していました。
ここからはそれぞれの使い方を見ていきましょう。
クリップをつけて練習~グー握りになる・手の甲が上を向くお子さんにおすすめ~
鉛筆にクリップをはめます。クリップの間に人差し指を入れてもらいます。
これで正しい持ち方を促してみましょう。
消しゴムを持って練習~グー握りになるお子さんにおすすめ~
薬指・小指に消しゴムを持ちます。そして親指・人差し指・中指で鉛筆を持ちます。
消しゴムを持つことで、親指・人差し指・中指で鉛筆を持つことが自然に促せます。
グリップをつけて練習~グー握りではないけど…持ち方が変なお子さんにおすすめ~
文房具屋さんや100均に売ってあるグリップを鉛筆に付けてみましょう。
グリップをつけると鉛筆が太くなって握りやすいですし、滑りにくくなるので、正しい持ち方が促せます。
お悩み②鉛筆の細かい動きができない
このように文字・ぬりえ・なぞり書きなどが上手くできないお子さんには、教材を使って鉛筆を使う練習をしています。
maruが鉛筆の練習でよく使用する教材はこちら↓↓
- ぬりえ
- なぞり書き
- めいろ
ポイントは「枠から出ないように」「線からはみ出さないように」を意識して、鉛筆をコントロールする練習を積み重ねることです。
ぬりえ・なぞり書き・めいろだと、「はみ出さないように書く」の練習がやりやすいんだね。
まとめ
今回は、鉛筆を正しく持つための補助具と、鉛筆を細かく動かす練習ができる教材をご紹介しました。
こども療育ドリルでは無料でダウンロードできる、ぬりえ・なぞり書き・めいろの教材の記事も作成予定です。
不器用なお子さんでも「できた!」と感じられるような、はみ出しにくい太い枠の教材を作成していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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