この記事では、たくさんのお子さんとはさみを練習してきたmaruが、手の発達段階に合わせたはさみの練習方法をご紹介します。
子どもがはさみを使えるようになるまでの手の発達とは?
始めに子どもたちはどうやってはさみが使えるようになっていくのか見ていきましょう。
大人がはさみを使っているのを見て「はさみを触ってみたい!」「使ってみたい!」と思ったお子さんは、はさみを手に取って大人の真似をします。
始めはうまくチョキチョキ動かせません。
それでも使っていくうちに、はさみの持ち方はめちゃくちゃですが、チョキチョキ動かせるようになります。
はさみの穴に指を入れられなかったり、変な向きではさみを持ったり、両手ではさみを持ったり、めちゃくちゃな持ち方ですが、チョキチョキ動かせるようになります。
だんだん親指・人差し指・中指(もしくは中指・薬指)をはさみの穴に入れて、はさみを動かせるようになります。
はさみの穴に指を入れていますが、始めは手の甲が上を向いたままはさみを動かします。
そこから、だんだん手の甲が上を向かず、握手をするときの手の向きではさみを動かせるようになります。
握手をするときの手の向きは、正しいはさみの持ち方だね。こうやってはさみが使えるようになっていくんだね。
手の発達に合わせたはさみの練習方法とは?
手の発達段階に合わせて練習するのが一番の近道です。お子さんの手の発達段階はどこか観察して、どんな練習が合っているか見てみてくださいね。
ステップ1 はさみをチョキチョキ動かす練習
まずはチョキチョキ動かせないと紙が切れないので、ここから練習をしていきます。
チョキチョキ動かすところのお手本を見せたり、はさみを一緒に持ったりして練習します。
練習の流れは、
- 紙は大人が持ってはさみをチョキチョキ動かす練習。
- 紙を自分で持ってチョキチョキ切る練習。
このような流れで練習します。
初めから両手を使うのは難しいので、初めははさみを持っているお手々だけ頑張ってもらいましょう。
ステップ1は、
「はさみの穴に指を入れてはさみをチョキチョキ動かせる」
「チョキチョキ切る時にはさみがグラグラせず安定している」
これができるようになればステップ2に移ります。
ステップ2 握手の時の手の向きではさみを持つ練習
これが握手する時の手の向きです。つまり正しい持ち方ですね。
ステップ1の「はさみをチョキチョキ動かす」ができるようになったら練習をしていきます。
ここでも、持ち方のお手本を見せたり、はさみを一緒に持ったりして練習します。
ステップ2は、
「はさみを握手する時の手の向きで持つことができる」
「握手する時の手の向きで切ってもはさみがグラグラせず安定している」
これができるようになればステップ3に移ります。
ステップ3 ギザギザ・波線・いろいろな形を切る練習
こども療育ドリルの教材は、ステップ1・ステップ2で直線に沿って切る練習が取り入れられています。
なので、ステップ3では色々な形の線を切る練習を取り入れていきましょう。
ここでのポイントは、
- 線はギザギザ→波線の順で。形は四角→三角→丸の順で練習する
- 紙は画用紙くらいの厚さの紙→普通の薄さの紙の順で練習する
- 線は太い線→細い線の順で練習する
このように、初めは簡単な設定で。できるようになったらレベルアップというように練習していきましょう。
ステップ3ができたらいよいよはさみマスターだね!
まとめ
はさみは日常の中でよく使われる道具なので、ぜひ練習を取り入れてみてください。
こども療育ドリルの教材は、線に沿って切る課題がよく出てきます。
線に沿って切れるということは、それだけ手や指の細かい動きができているということです。
はさみが上達することで、鉛筆・スプーン・お箸など他の道具の練習にも繋がりますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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